面マスク製作

面マスク製作

2020年6月4日、全日本剣道連盟は、新型コロナウイルス感染症対策として「対人稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」を示し、対人稽古における「面マスク」の着用を義務付けました。

この「面マスク」の材質や形状について、全日本剣道連盟は、手拭いを活用した一例を示しつつも、全国の剣道具店等が相次いで開発している面マスクの性能にも理解を示し、面マスク着用の目的を満たす性質のものであれば、その最終的な選択を各人の判断に委ねている状況となっています。

 

 

全日本剣道連盟が面マスクとの併用を推奨している「フェイスシールド」については、基本的に面に装着したままの状態で毎回使用するものであり、稽古のたびに交換する性質のものではありませんが、「面マスク」は、稽古ごとに交換して洗浄することが必須となりますので、対人稽古の頻度が高い人ほど多くの枚数が必要となります。全日本剣道連盟の方針にもあるように、各剣道具店では良質なものを開発・販売していますので、一般的にはそれを購入する方が多いとは思われますが、経費節約の観点、あるいは自分に合ったサイズや素材のものという観点などから、「面マスク」を自作するという方策も考えられるところです。

つきましては、以下のとおり、オリジナル「面マスク」の作成例を紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。なお、実際には紺色や黒色の生地で作成した方が良いと思われますが、製作過程を見やすくするため、以下では白色の生地にしています。

 

 

1. 型紙を作ります。

  
 

 

 

2. 布を切ります。長いものが2枚、三角のものが1枚です。

 

 

 

3. 三角のものを広げた状況です。

  

 

 

4. 長いもの2枚を中表になるようにして合わせ、両端を縫い代1cmで縫います。

 

 

 

5. 切り込み(2cm幅くらい)を入れて、上下の尖っている部分を切り落とします。

 

6. 両端の縫い代を割って、アイロンをかけます。 

 

 

7. 縫い目同士を合わせて重ねます。

 

 

8. 下辺全体と上辺両端を縫い代1cmで縫い合わせます。

 

 

9. 尖っている部分を切り落とします。

 

 

10. 返し口から表に返し、形を整えます。

 

 

11. 三角のものを縫います。

 

 

12. 返し口から表に返して縫います。

 

 

13. 長いものの返し口に三角のものを挟み込んで、カーブをつけるように縫います。


 

 

14. 全体的に一周ステッチをかけます。


 

 

15. 面の内側の枠に合わせて、折り目を縫います。

 

 

16. 以上で完成です。

 

 

17. 面に装着します。口や鼻を密着しない程度に覆いつつ、上下の隙間により呼吸も楽にできます。